院長のひとりごと

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ひとり言(2007年10月25日)−人脈−
歯科学会もあったが、主に経済発展を見学したくて話題のドバイに行く。確かにすごい。世界中のクレーンの3割がドバイに集まっているとか、どこもビルの建築ラッシュ。日本は今、現在の状態に胡坐をかきすぎていると感じる。
ドバイからの帰りの飛行機内で、見覚えのある顔。
安比のホテルのバーに行くといつもいろいろと相手になってくれたS君ではないか。彼から話を聞いてみると、今ドバイに日本の会社から派遣されて駐在しているとのこと。不動産を扱って、主に日本人相手に貸し出しで忙しいらしい。今回のフライトは彼にとっては一時帰国だが、私と同じ飛行機に乗るとは、何たる奇遇。これも縁か。
ところで、私の家のそばの居酒屋さんでのアルバイト君と話をしていたら、彼のお父様が日本の超有名企業の中東法人の社長さんで、現在ドバイに滞在中とのこと。彼のお父様のお立場上、ドバイに来る日本企業の方から住むところについてよく相談を受ける機会が多いらしい。私の中でこの二つの情報が行き来して、早速S君とアルバイト君のお父さんを互いに紹介させていただく。
私の周りのとても小さな世界にも、縁はある。飲み屋さんで飲むことと、飛行機に乗ることが見事につながり、お互いに人脈が出来たと喜んでいただいた。一つ一つを大切にしたい。
ひとり言(2006年12月30日)−話で困った司会者−
本年の漢字誤変換の中に、「はなしでこまったしかいしゃ」がでていた。「話で困った司会者」となるところ、「歯無しで困った歯科医者」と誤変換。どちらも面白いが、「歯無しで困った歯科医者」は切実である。歯無しで困るのは、治療の選択肢が狭くなる歯科医ばかりではなく、ご本人ももっと困る。QOL(Quolity Of Life)は、よく咬めるところから始まる。また、歯が老人になっても残っているということが、結局トータルの医療費を抑制しているというデータもある。これは、医療費抑制にも貢献するものである。
私のコンピューターでは、「はなしでこまったしかいしゃ」と打っても「歯無しで困った歯科医者」とは変換されなかった。私自身ほっとしたが、そうならないようにとの自戒の意味をこめて、歯を長期間残せるように治療、メインテナンスに当たりたい。
以上は、「はなしにならないはなし」(話しにならない話;歯無しにならない話)である。
ひとり言(2006年3月12日)−繊維業界の新しいビジネスモデル−
NHK経済羅針盤を見る。出演は、セーレン社長の川田達男さんという繊維会社の社長さん。
繊維製品は、その製造システムから約4割の売れ残りはあるらしく、それは繊維業界の老舗の常識であったらしい。また当時の製造過程では、1色ごとに染めていくために、配色、色の数、製造コスト、作りためる必要性、生産性、など大きな制約があったとのこと。川田社長はその製造・販売システムに疑問を持ち、ITを使って改革に成功し、新しいビジネスモデルを作られたことが紹介されていた。
「不可能を可能に」 「老舗の常識は非常識」 等のキーワードがあった。なかでも、当時ITから一番遠いと見られていた繊維業界にITを持ち込み大成功を収めるまでの過程に感銘する。
いまや、一番ITから遠い業界は,歯科業界か。
ひとり言(2006年1月15日)−アマゾン−
アマゾンといえば本の通信販売と思っていたが、今では本のみではなく多くの商品を扱っている会社になっている。しかも、安いらしい。
そのアマゾンのサービスのひとつに、本についているバーコードを携帯電話のカメラで読み取りそれを転送すると、すぐに注文できるというサービスがあるらしい。実際に使ったことはないが。きっとよく本を買う人には便利に違いない。
本屋さんで本を買いたくてもそれを買ったあとで持ち歩くのがいやなら、それを携帯電話に写しておけば注文できることになる。本屋さんにとってはとてもたまったものではないが、これも新しいビジネスモデルなのだろう。

このようなシステムは、簡単にいろいろなところに応用できるだろう。われわれのオフィースでも、商品の在庫管理やその注文、あるいは患者さんの整理などに使用できるだろう。たとえば、セメントがなくなりそうになったらそのバーコードを転送してそのセメントを注文するとか。あるいは患者さんのバーコードから予約電話をいただいたときに、瞬時にすでにそのカルテがコンピューター上に出てきて履歴がわかるとか。
ひとり言(2006年1月3日)−アンチエイジング−
今、アンチエイジングという言葉がいろいろなところで使われています。加齢に棹差すこの言葉は、少しでも若く生きたいという人間誰しもがもつ欲望に沿った言葉として、抵抗なく受け入れることができます。人間の体を若返らせることは不可能ですが、老化のスピードを遅らせることはできると考えられます。
そのアンチエイジングを実現させるために、健康食品や化粧品だけではなく、医療機関での抗加齢ドッグ、レストランでの抗加齢メニュー、等々が提案されています。歯科でも、口腔内の活性酸素をうがいによって除去するプラチ・ナノテクトが商品化され、多くの歯科医院で紹介されるようになりました。
この商品は、今までの使用経験から口内炎にも劇的に効果を発揮しています。このようにすばらしい商品が提案され実際に使用が始まったことに、口腔内の若さを保つお手伝いをする私は、本当に感謝しています。
活力を持って能動的に人生を送るためにも、お口の中の若さは必要です。
ひとり言(2006年1月2日)−2005年−
2005年も終わりました。日野浦歯科医院として、診療はもとより、患者さんとのコミュニケーション、歯科材料メーカーとの打ち合わせなど大過なく仕事ができたことは幸せなことでした。この1年を振り返ってみますと、新規機材の導入、診療室のリフォーム、スタッフとの勉強会、等々いろいろとありましたが、私にとって社会的に大きなニュースは9月23日の読売新聞の医療ルネッサンスのコーナーにう蝕治療に対する私の考え方が紹介されたことでした。参考までに今でも読売新聞の以下のアドレスのホームページに残っています。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20050923ik02.htm

紹介されたようなう蝕治療に対する考え方は、その歯の寿命を延ばすために重要なことと考えています。自分の歯で噛める幸せを、みんなで分かち合いたいものです。
ひとり言(2005年8月1日)−空港アナウンス−
花巻空港(岩手県)に、大阪からの知人を迎えに行きました。その便の到着が10分遅れることが電光掲示板に表示されていたので、モーニングコーヒーでも飲もうと2階のレストランに行こうとしたところ、放送が流れました。「大阪からの便は10分ほど遅れます。お出迎えの方は、到着出口でお待ちください。」10分遅れるという情報は、迎えに行った人にはありがたいものです。しかし、なぜ到着出口でお待ちくださいと言われなければならないのでしょう。どうせ10分は待たなくてはならないので、その間コーヒーを飲んでもいいし、屋上に行って飛行機を観察してもいいし、時間の使い方はいろいろなはずです。コーヒーを飲む人がいればそこの売り上げも上がるでしょうし、待っている間、座って休むこともできます。何せ、待てとアナウンスのあった到着出口には、テレビが1台置いてあってスポーツ中継しているだけで、座るいすもないのですから。
ひとり言(2005年7月10日)−インディアナポリス−
ORCAという学会参加のために、久しぶりにインディアナポリスに行きました。1984−1986まで住んでいた町です。その当時住んでいたアパートに行ってみました。(右の写真) 懐かしさがこみ上げてくると同時に、その周囲の変貌、発展には驚くものがあります。光陰矢のごとしですが、やはり20年の歳月が流れていることを感じます。白髪が増えても、しょうがないか!
ひとり言(2005年6月10日)−北京−
初めて、北京に行ってきました。今帰国の飛行機の中で、少し揺れています。今回の北京は、デンタルショーでの講演が目的でした。講演では、できるだけ削る量の少ない虫歯治療について、中国の歯科関係者に伝えることができたと思います。
今回は観光といえるのは天安門広場に行っただけでしたが、天安門前はテレビで見る感覚と違って、巨大でした。とにかく、北京の大きさにびっくりしました。
そしてもうひとつ驚いたことは、日本以上に資本主義であり実力主義である点です。北京の会社の人と話す機会もありましたが、実力主義は徹底していて、自身でキャリアを積んでより良い条件を求めて転職していくそうです。たとえばレストランのウエイトレスさんの名札は、実際の名前を表示していなくて仮のものでした。そのレストランはそこそこの所でしたが、なぜ仮の名札かというと、、そこでのキャリアを足場にしてよりよい条件のところに転職していくために、名札を作ってもすぐにその人がいなくなるから仮の物を与えているのだそうです。この実力主義により、やる気のある人あるいは能力のある人はどんどんと富んでいき、貧富の差も拡大しているのでしょう。中国は共産主義国家という概念を、私は捨て去りました。経済成長の秘密を少し垣間見たような気がします。
ひとり言(2005年5月26日)−親知らずが痛むの記−
最近、右上の親知らず付近が痛んでおりました。ときには、右下まで痛みを感じておりました。それは、右上のまったく姿の見えない(歯肉内に埋まっている)親知らずのせいで、押しています。他の3本の親知らずは若いころに抜いていたのですが、この親知らずだけは今まで悪さもせず深いところに存在しておりました。それがどこにあるかというと、親知らずの前の歯の根の先端付近にその頭部があり、曲がっています。抜くことは、歯茎を切ったり歯を割ったり、さらには骨まで処理したりと、とても大変だとわかっていましたが、痛みには勝てず、昨日一念発起して抜いてもらいました。
やはり時間もかかり、抜くほうも抜かれるほうもとても大変でした。さらに根が歯茎深く埋まっていて、その先端は副鼻腔(鼻水のたまるところ)に刺さっておりました。抜いたことによって口腔内と副鼻腔は交通して、鼻をかむと抜いたところの血が鼻水と一緒に鼻から出てくる状態です。
これはレントゲンからわかっていたのですが、やはりつらいものがあります。口を大きく開けていたので、口角も荒れています。このような状態の埋伏している歯を一生懸命抜いてくださって、感謝しています。
痛くてやむなくこの時期に抜いたのですが、これからが問題です。口腔内と副鼻腔が交通していることは、鼻をかむなどで注意が必要ですが、当分の間気圧の変化にも弱いことになります。口腔内と副鼻腔の交通部の治癒は薄い膜が出来でそれが骨に変化して直りますが、それまでの間その幕を破らないようにしなくてはなりません。しかし、たとえばトンネルに入ったときなどのちょっとの気圧の変化でも破裂する恐れがあります。これから1−2ヶ月は非常に大切な時期ですが、明日は新幹線に乗りトンネルに、再来週は北京までの飛行機にも乗ります----------。
ひとり言(2005年4月27日)−休診が多くて申し訳ありません−
来月の予定表を見ていたら、日野浦歯科医院の休診が多いことに気がつきました。申し訳ありません。
なぜかこの5月に、日本大学6年生や新潟大学4年生への講義日程が重なり、また学会出張もあります。その準備のために、私にとって逆に大変忙しい1ヶ月になりそうですが、休診も多くなりご迷惑をおかけいたします。お許しください。
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